商品によっては一緒に使用するものなど、あわせ買いに向いたものがあります。ここでは、化粧品のECサイトで実施したあわせ買い訴求施策をご紹介します。
ユーザーの関心に合わせた商品をおすすめ
ある化粧品のECサイトでは、UVケア商品が売れ筋でした。UVケア商品のページを見ているユーザーは、お肌のケアに関心をもっていることが予想できます。そこで、同じ目的に応える商品である「セラム(細胞再生力を高める美容液)」を併売商品として案内するシナリオを実施しました。
併売商品の訴求で購入完了率が3割増
工夫点は、直接商品を案内するのではなく、「より本格的にUVケアをしたい」というニーズに合わせた声かけにしたことです。「セラム」という言葉を知っている人と知らない人がいることを想定して、知っている人には具体的な商品案内を、知らない人には言葉の説明をと分岐するようにポップアップを設計しました。
- シナリオの目的:購入促進
- 表示ページ:商品詳細ページ
- 表示のタイミング:ページ閲覧開始から7秒後
シナリオを実施した結果、非表示パターンと比較して購入完了まで進んだユーザーが130%以上に改善しました。
ユーザーに受け入れてもらえる声かけを考える
あわせ買い(クロスセル)は、ECサイトの売り上げを向上するための有効な施策です。ただ関連商品を案内するのではなく、ユーザーが関心を持っている課題をサポートするような提案にすることで、ユーザーの納得度も上がり、商品の知識を深めた上であわせ買いを促進できます。
場合によっては直接商品を紹介するよりも、言葉や考え方などの解説をするのが効果的なこともあります。ユーザーの関心や目的といった心理を考えた上で、どのような声かけなら受け入れてもらえるかを検証しましょう。