SprocketタグをWebサイトに設置すると、Webサイト内のユーザーの行動データを取得して、接客やセグメントに利用できます。さらに、会員データなどWebサイトが独自に持っているデータと連携すると、より精度の高いパーソナライズが可能になります。
データ連携
データ連携は、その名のとおりWebサイトのデータをSprocketと連携する機能です。例えばログイン機能があるWebサイトで会員情報とSprocketを連携すると、ユーザーの年齢や居住地などのデモグラフィックデータや保有しているポイントなどの情報もセグメントや表示に利用できるようになります。
連携方法には大きく分けて「リアルタイム取り込み」と「バッチ取り込み」の2種類があります。
リアルタイム取り込み
リアルタイム取り込みは、Webサイトに専用のタグを埋め込むことで自動的にデータ連携を行う方法です。リアルタイム取り込みで利用するタグには、以下の4種類があります。タグの細かい仕様は、開発者向け情報のDeveloper Hubに記載しています。
- ユーザー属性タグ
- ログイン状態タグ
- 購入データタグ
- カート内データタグ
リアルタイム取り込みのメリット
リアルタイム取り込みは、タグの埋め込みさえできれば導入のハードルが低いことがメリットです。また、当日のデータも利用でき、一度設定すればその後ずっとデータ連携が維持されます。
リアルタイム取り込みの注意点
リアルタイム取り込みは、あらかじめ型が決められているため、扱えるデータの種類やフォーマットを自由に選択したい場合には向きません。また、Webサイト側の事情で所定のタグを埋め込むのが難しい場合は、カスタム対応が必要になります。
ご利用の環境でリアルタイム取り込みが可能かどうかは、担当コンサルタントにお問い合わせください。
バッチ取り込み
バッチ取り込みは、サーバー間で定期的にデータのやりとりを行う仕組みです。CSVファイルに書き出せる情報であれば、あらゆる情報を自由にSprocketと連携できます。バッチ取り込みは1日1回、定時にデータのやりとりを行います。バッチ取り込みを利用するためには、所定の場所にCSVファイルを書き出す仕組みが必要です。
バッチ取り込みのメリット
バッチ取り込み最大のメリットは、連携するデータの内容を柔軟に設定できることです。例えば、CSV形式で書き出せるものであれば、顧客データだけでなく、実店舗や紙のカタログを経由した購買情報のようなオフラインデータといったあらゆるデータをシナリオのセグメントに活用することが可能になります。
ハガキやカタログ、POSデータなどのオフラインデータとオンラインの接客を連携させたい場合にも有用です。
バッチ取り込みの注意点
バッチ取り込みは1日1回データを連携しますので、参照できるのは前日までのデータとなります。また、CSVファイルの形式や書き出し場所など、リアルタイム連携と比べると環境構築の手間がかかります。SprocketがCSVファイルを読みにいけるよう、アクセス権やセキュリティポリシーなどをご確認いただくことも必要です。
外部サービスとの連携
Webサイト独自のデータだけでなく、MAやCDP、ECプラットフォーム、アクセス解析などさまざまな外部サービスともデータ連携を行うことが可能です。マーケティングツール同士でデータを連携することで、ツールを横断したコミュニケーションを実現できます。
連携できる主な外部サービスについては「外部サービス連携について」をご覧ください。