[ロイヤルティ要因分析]は、CV行動に寄与している、あるいはマイナスの影響を与えているユーザー行動を可視化するメニューです。
別ページにある[N1分析]と組み合わせることで、例えば「お気に入り追加ボタンのクリックは購入完了への貢献度が高い。では、ユーザーはどのタイミングでお気に入り追加ボタンをクリックするのか?」といった、一般的なアクセス解析ツールではわからない定性的な行動の分析と可視化に役立ちます。
表示データの切り替え方法
画面上部にあるメニューで、貢献度を分析したいCV行動を選択して右上の更新ボタンをクリックします。期間は1か月単位で選択可能です。
標準では[ユーザー行動]のデータが表示されますが、[流入行動]を選択すると流入元のチャネルごとの貢献度を比較できます。例えば、UTMパラメータが分かれていれば、広告Aと広告B、メルマガAとメルマガBの比較なども行えます。
表示されている項目が多すぎて見づらい場合は、バーの丸印をドラッグすることで表示するデータを絞り込めます。
CV行動に貢献している要因/行動一覧
[ロイヤルティ要因分析]では、上部にCV行動に対してポジティブな要因、下部にネガティブな要因が表示されます。
貢献度の計算方法
[ロイヤルティ要因分析]では、「その行動を取ったユーザーのCVR」を「その行動を取らなかったユーザーのCVR」で割ることで算出しています。その行動をとったユーザーのCVRが通常よりも3倍高かった場合の貢献度は「3.0」となります。
グラフの見方
左側のグラフでは、縦軸がCV行動への貢献度、横軸がその行動データの行動率を表します。バブルの大きさはUU数です。
貢献度が「1」以上であれば、その行動データはCV行動に対してポジティブな影響を与えていると考えられます。グラフ内では「1」の位置で横に赤い線が引かれています。縦の赤い線は、全体の行動率の中央値を表します。
まず見るべきは、上部にある貢献度の高い行動です。例えば「貢献度は高いが、行動率が低い(左上にある)」場合は、もっとその行動を促進すればよいのではないかと考えられます。逆に「1」付近にある行動はCV行動への影響が少ないと考えられるので、優先して注目する必要性は薄いといえます。ただし「CV行動への貢献度が高いはず」と考えていた行動の貢献度が思いのほか低かった場合は、「なぜ低いのか」を深掘りするきっかけになります。
また、中央値を表す縦の赤い線よりも左にある行動も、「行動率を改善する余地がある」という点で注目したいポイントです。
バブルをクリックすると、別ページの[N1分析]でそのセグメントのユーザーの行動を深掘りできます。
表の見方
右側の表では、行動データ([流入行動]を選択した場合は流入元のデータ)の一覧が、貢献度の高いものから順に表示されます。行動データがページ閲覧の場合は、[詳細]の[ページ参照]をクリックすることで、そのページを実際に確認できます。
また[N1分析を見る]をクリックすると、[N1分析]でその行動を取ったユーザー1人ひとりの行動を追うことができます。
CV行動に貢献していない要因/行動一覧
グラフと表の基本的な見方は、ポジティブな要因と同じです。下部では、貢献度が「1」未満のもの(CV行動に対してネガティブな要因と考えられる行動)がリストアップされています。
ネガティブな要因は、その行動を取ったから買う気が失せたのか、もともと買う気がないユーザーが選びやすい行動なのかの因果関係はわかりません。しかし、大きなバブルは対象のUU数が実際に多いことを表しますから、穴をふさぐという点でも注目すべきポイントです。また、バブルが右側にある場合も、ネガティブな要因の行動率が高いことを表しますから、同様に注意が必要です。