Sprocketでは、パターンごとに表示率を設定できます。表示率とは「シナリオの対象となった多数のユーザーに対して、どのパターンを何%ずつ表示するか」の割合です。
均等に表示するだけでなく、それぞれ異なる表示率を設定することも可能です。表示パターンの割合の合計が100%未満の場合は、残りの%はすべてシナリオ非表示(nondisplay)に割り当てられます。
目次
表示率の考え方
多くの場合、ポップアップを表示するパターンと非表示のパターンを比較して効果検証を行います。そのため、表示パターンを50%、非表示パターンを50%に設定してシナリオを開始するのがセオリーです。効果検証を重ねて、表示パターンのほうが成果が良いとわかったら、表示パターンの表示率を上げてより多くのユーザーに表示するようにします。
好調な表示パターンを100%に設定すると、シナリオの対象となったユーザー全員にポップアップが表示されるようになり、機会損失を防げます。一方で100%表示にすると、シナリオの効果がその後も維持できているのかを確認しづらくなるという面もあります。
その場合は、表示パターンを90%、非表示パターンを10%などに設定して、効果検証を継続しながら運用する考え方もあります。
複数パターンを比較する場合
複数のパターンを作成して比較検証したい場合は、各パターンの表示率をそろえることが大切です。ただし、非表示パターンを含めて比較したいパターンが3つのケースなど、100%を均等に割り切れない場合もあります。そのような場合は、以下のように設定してください。
- パターンA:33%
- パターンB:33%
- 非表示パターン:34%
表示率を大きく変えた場合
表示率を変えた後は、KPI到達率やKGI到達率がそれまでと大きく変わる場合があります。例えば、表示パターンが50%だったのを90%に変更した場合、非表示パターンの表示率は50%から10%に下がります。すると対象ユーザーが5分の1になるので、結果に影響する1人のユーザーあたりの重みは5倍に上がるわけです。
表示率を変える場合は、それまでの数値と比較するのが難しくなるので、新しくフェーズを作って区切ることをおすすめします。また、表示率が低い場合は統計有意差が出るまでしばらく時間がかかります。
表示率の設定
パターン内にある[表示率]に、0から100の数値を半角で入力します。入力した数値に合わせて[非表示率]の数値も自動的に変わります。