Sprocketは、シナリオのフェーズに含まれるパターンごとの成果をA/Bテストで分析します。ここでは、Sprocketの管理画面におけるシナリオ成果の集計基準と、データ反映タイミングについて説明します。
目次
シナリオ成果の集計基準
シナリオの成果は、すべてユニークユーザー単位で集計されます。「シナリオの対象となったユーザーが何人で、そのうち何人がKPI/KGIを達成したか」という形です。ユーザーの定義について詳しくは「ユーザー数の考え方について」を参照してください。
データの集計期間
Sprocketでは、シナリオが開始してから14日間を「シナリオの効果がある期間」として定義しています。例えば、あるシナリオの対象となったユーザーがその場ですぐにコンバージョンしなくても、ポップアップのメッセージが態度変容を促し、後日コンバージョンに至る場合があります。最終的にコンバージョンに至ったかどうかを計測するため、14日間を計測期間としているわけです。
KPI/KGIの達成ユーザーは、シナリオ開始日を起点として次の基準で集計されています。
KPI/KGI達成ユーザーの基準
ユーザーの種類 | 基準 |
---|---|
KPI達成ユーザー | 各フェーズでパターンが表示されてから14日以内、かつ、当該フェーズ期間内(フェーズ開始日から終了日の14日後まで)にKPIに設定した行動データが計測されたユーザーをKPI達成ユーザーと判定します。 |
KGI達成ユーザー | 各フェーズでパターンが表示されてから14日以内、かつ、当該フェーズ期間内(フェーズ開始日から終了日の14日後まで)にKGIに設定した回数基準を満たす行動データが計測されたユーザーをKGI達成ユーザーと判定します。 |
管理画面へのデータ反映タイミング
データは前日23:59までの結果をバッチ処理で集計した後、翌日の午前中に管理画面に反映されます。そのため、シナリオを公開した直後のデータは翌日まで確認できません。管理画面に表示される数値は、前日までの累計値になります。
フェーズ終了日以降もKPI/KGIの数値は変動する
Sprocketでは、シナリオの対象となった日から14日間のコンバージョンをKPI/KGIとして計測しています。従って、あるユーザーがフェーズの最終日にシナリオの対象者となった場合、フェーズ終了後も14日間はKPI/KGIの数値が変動する可能性があります。直近2週間の数値は変動する可能性があることに注意してください。
期間内にフェーズが切り替わった場合はどうなるの?
1人のユーザーが14日の期間内に新しいフェーズでもシナリオの対象となった場合、そのユーザーの行動は古いフェーズではなく、新しいフェーズのKPI/KGIとしてカウントされます。
例えば、フェーズ1でシナリオの対象となったユーザーが14日以内にWebサイトを再訪し、新たにフェーズ2でもシナリオの対象となった場合、その後に発生したコンバージョンはフェーズ2のKPI/KGIとしてカウントされます。
ただし、期間内にフェーズ2に切り替わった場合でも、そのユーザーがフェーズ2でシナリオの対象とならなければ、発生したコンバージョンはフェーズ1のKPI/KGIとしてカウントされ、フェーズ2のKPI/KGIには影響がありません。
複数回表示するシナリオの場合は?
[シナリオ表示頻度]で、同じユーザーに複数回同じシナリオを表示する設定にしている場合、KPI/KGIとしてカウントされるのは「初回のシナリオ開始から14日間の行動」です。
例えば、1人のユーザーに毎日同じシナリオを表示している場合、初回から14日を過ぎてコンバージョンしても、KPI/KGIとしてカウントはされません。シナリオが再表示されることで計測期間が延長されることはありませんので、ご注意ください。
なお、この仕様は[KPI/KGI結果]画面と[ステップ分析]画面で共通です。