KPI/KGI結果を分析する

Sprocketの分析で最も利用することになるのが[KPI/KGI結果]画面です。

[KPI/KGI結果]画面では「シナリオの対象となった人がどれくらいいて、そのうち何人に表示され、何回KPI/KGIに至ったか」の詳細な数値が一覧で表示されます。非表示パターンを含めた複数パターンをA/Bテストで検証できるので、どのパターンのコンバージョン率が最も高かったか、非表示パターンと比較してどれくらい改善したのかを確認できます。

目次

[KPI/KGI結果]画面の表示方法

公開したシナリオの結果を確認するには[シナリオ分析]内にあるメニューを利用します。[KPI/KGI結果]画面を表示するには、メインメニューの[シナリオ分析]をクリックして、その中にある[KPI/KGI結果]をクリックします。

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[KPI/KGI結果]画面の項目

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項目の内容

番号 項目 内容
1 条件を指定して絞り込み 結果を表示するシナリオをシナリオIDやシナリオ名、公開状態などの条件で絞り込めます。
2 シナリオID/シナリオ名 シナリオIDとシナリオ名が表示されます。
3 フェーズID/フェーズ名 フェーズIDとフェーズ名が表示されます。
4 期間 対象となるフェーズの開始日と終了日が表示されます。公開中のシナリオの場合、終了日は表示されません。
5 全対象者数 シナリオの対象となったユーザー数です。
6 パターンID/パターン名 パターンIDとパターン名が表示されます。複数のパターンがある場合は表内が区切られて縦に並びます。[プレビュー]をクリックすると、そのパターンのプレビューを確認できます。
7 対象者数(シナリオ表示者数) パターンごとにシナリオの対象となった人数が表示されます。()内は、実際にポップアップが表示された人数です。
8 ステップ遷移率 表示されたポップアップに何かしらの操作をして次のステップに進んだ割合です。
9 KPI/KGI パターンごとにKPIとKGIの到達率が表示されます。
10 シナリオ状態 [公開]や[停止]など、シナリオの公開状態が表示されます。

過去のフェーズを表示するには?

[KPI/KGI結果]画面では、標準ではそのシナリオの最新フェーズが表示されています。表の左側にある[▼]マークをクリックすると、折りたたまれていた表が開き、過去のフェーズの数値を確認できます。過去のフェーズがない場合は[▼]マークは表示されません。

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条件を指定して絞り込み

[KPI/KGI結果]画面では、公開を停止したものも含めてすべてのシナリオのデータが表示されます。目的のシナリオを素早く表示するには、[シナリオID]に数字を入力するか、[シナリオ名]にシナリオ名の一部を入力します。

シナリオの数がそれほど多くなければ、画面を下にスクロールして目的のシナリオを探す方法でも構いません。

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[シナリオID]や[シナリオ名]で表示したいシナリオを絞り込む

シナリオの公開状態でも絞り込める

[シナリオの状態]にある[公開][限定公開][停止]にチェックを付けると、ステータスでシナリオを絞り込めます。例えば、現在公開中のシナリオの数値を確認したい場合は[公開]のみにチェックを付けるといった具合です。

KPI/KGI結果の確認方法

目的のシナリオを表示できたら、表内の数値を確認しましょう。まず見るべきは、対象者数と、公開中のパターンのKPI/KGI達成率です。

初めてシナリオのKPI/KGI結果を確認する場合は「初めてシナリオの結果を見るときのポイント」の記事も参考にしてください。どのくらいのタイミングで、何を見ればいいのかの基本的な考え方をご紹介しています。

全対象者数/対象者数(シナリオ表示者数)

シナリオを公開した翌日などは、まずは対象者数を確認するといいでしょう。想定したとおりにシナリオが動作しているかが確認できます。もし想定よりも極端に対象者数が少ない場合は、セグメントの設定にミスがある可能性があります。「シナリオのセグメント条件を設定する」を参考に設定を見直しましょう。

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対象者数とシナリオ表示者数に差があるのはなぜ?

「対象者数」と「シナリオ表示者数」に差があることがあります。これは「シナリオの対象となったが、パターンは表示されなかった」というケースがあるからです。例えば「ページを表示してから10秒後にパターンAを表示」のように遅延表示を設定した場合、10秒未満でページを離脱するとシナリオ表示者数にはカウントされません。

KPI/KGI

[非表示]パターンと比較して、そのポップアップを表示したことでそれぞれどのような変化があったかを確認します。

画像の場合は、ポップアップを表示したことでKGIの達成率が8.9%から9.8%にアップした一方で、KPIの達成率は18.1%から14.3%に下がっていることがわかります。

[改善率]は、何もしなかった場合の[非表示]を基準の100%として、どれくらい変化したかを表しています。良い結果は緑色、そうでない結果は赤色で表示されます。

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非表示パターンと比較してどう数値が変化したかを確認する

[KPI/KGI結果]画面は、シナリオを開始した翌日から数字を確認できます。しかし、数日では十分なデータは集まりません。シナリオにもよりますが、通常は2週間ほど様子を見るのがおすすめです。ポップアップを見て気持ちに変化があっても、最終的なコンバージョンに至るまでにタイムラグがある場合があるからです。また、曜日による行動の違いもあるため、少なくとも1週間は様子を見るようにしましょう。

(高)(中)(低)は統計的有意差を表している

改善率に表示されている(高)(中)(低)は、統計有意差の信頼度を表しています。統計有意差が(低)のうちは、信頼できる結果であるとは限りません。%の上下に一喜一憂せずに、十分なデータが集まるまで待つようにしましょう。

各種データの集計基準

KPI/KGIの数は、シナリオが最初に当たった日から14日間を有効期間としてカウントしています。詳細な集計基準の考え方は「データの集計基準について」を参照してください。

数値は毎日更新される

[KPI/KGI結果]画面の数値は、前日までのデータが毎日更新されます。シナリオを配信しているときは、毎日状況をチェックするのがおすすめです。特にキャンペーンやCMなどでサイトに多くの流入があったときは、翌日に数値をチェックしましょう。

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