「限定公開モード」は、シナリオの開始条件やセグメント条件が正しく適用されるかどうか、KPI/KGI が意図したとおり計測されるか、を確認するためのテスト用のモードです。
テストをおこなう際は、[シナリオの状態] を [限定公開] に切り替えます。
この記事では、「限定公開モード」でのテスト手順についてご説明します。
目次
限定公開モードとプレビューの違い
限定公開モードでのテスト手順
限定公開モードで検証後、フェーズを切り替えてください
限定公開モードとプレビューの違い
プレビューは、あくまでデザインや挙動(リンクやアニメーション)を確認するためのものです。そのため、開始条件やセグメント条件は無視されます。
それに対して「限定公開モード」では、シナリオの開始条件やセグメント条件が合致しないとポップアップが表示されません。
本番公開時と同じ条件で確認できる(ただし一般ユーザーには表示されない)のが「限定公開モード」です。
限定公開モードでのテスト手順
- テストに使うフェーズを有効にします。
テスト用フェーズの開始日時が過去の日時になっていることを確認します。
仕様上、1つのシナリオで有効になるフェーズは1つのみです。開始日時が、過去かつ現在に最も近いフェーズが有効フェーズとなります。
フェーズが有効(適用中)かどうかは、フェーズバーの色で見分けられます。
有効なフェーズ=フェーズ名の部分がグリーンで表示されます。
無効なフェーズ=フェーズ名の部分がグレーで表示されます。 - テストするパターンの表示率を100%にします。
テスト中、シナリオが常に表示されるようにするため、テストするパターンの表示率を 100% に設定します。 - 対象シナリオを限定公開モードにします
[シナリオ一覧] で、テストするシナリオを「限定公開モード」に変更します。
[シナリオの状態] のプルダウンメニューで切り替えることができます。 - デベロッパーツールを起動して、ユーザーを限定公開モードに切り替えます
デベロッパーツールの起動方法は、弊社コンサルタントまでお尋ねください。
デベロッパーツールを起動したら、以下の手順で進めてください。
ツール画面のプルダウンメニューで [ユーザー情報] を選択します。
[限定公開シナリオを表示する] を [YES] に切り替えます。これにより、使用中のブラウザが限定公開モードの表示対象となります。
Sprocketとのご契約によりUU 制限(タグの発火制限)を行っている場合は、シナリオが表示されない場合があるため、[UU 制限の対象から外す] も [YES] に切り替えます。 - シナリオを発動させて動作を確認します
シナリオの開始条件、セグメント条件と合致した行動をとってシナリオを発動させ、想定した通りの表示・動作になっているかを確認します(例:対象デバイスが PC であれば PC で閲覧する、サイト訪問回数をセグメント条件としている場合は指定した回数の訪問をおこなう、など)。 - テスト後、限定公開モードを終了します【重要】
限定公開モードのテストが終了した後は、ツールの画面で [限定公開シナリオを表示する] を [NO] に切り替えます。
限定公開シナリオの表示対象になったままのブラウザでは、後で意図しないシナリオが発動してしまうことがあります。
限定公開モードで検証後、フェーズを切り替えてください
限定公開モードでは、本番公開時と同様に稼働検知や分析用のデータが計測されます。従って、シナリオの対象UU数や、KGI/KPI 数が少ない場合は、限定公開モードのテストで計測されたデータが分析に無視できない影響を及ぼす場合があります。
テスト時の計測データを集計から除外するためには、以下の手順に沿って、公開前にフェーズを切り替えてください。
- 限定公開モードのテストを、テスト用フェーズで実施する
- フェーズを切り替えて公開用のフェーズを作成してから、シナリオを公開する。(限定公開モードのテストとデータが混ざらないようにする)