この記事では、Sprocket におけるユーザー数の計測基準と、その比率を制御する [ユーザー作成率] について説明します。
目次
ユーザー数の計測基準
ユーザー作成率について
ユーザー作成率を確認する
ユーザー作成率を変更する
ユーザー数の計測基準
ユーザー数の計測仕様
Sprocket では、Sprocket が発番する [ユーザーID] をユーザー数の計測基準として使用します。[ユーザーID] を持つユーザーが計測期間中に行動データを送信すると、ユニークユーザーとしてカウントされます。
※ ユーザーの計測は、Sprocket タグが入っているページでのみ行われます。Sprocket のタグが入っていないページのみを訪問したユーザーはユーザー数にカウントされません。
同一ユーザーの判定仕様
[ユーザーID] に紐づく [ゲストID] または [メンバーID] を使用して、同一ユーザーの判定を行います。
[ゲストID] 使用時の挙動
[会員ID連携] されていないユーザーでは、この識別子が使われます。
[ゲストID] は、Sprocket がブラウザーごとに発番する ID です。ユーザーが Sprocket タグが入ったページにアクセスして、セッションが開始したタイミングで発番されます。
データはブラウザーの Cookie と Local Storage に保存されます。そのため、以下のようなケースでは、別ユーザーとしてカウントされます。
異なるブラウザーを用いた場合
- [ゲストID] はブラウザー内部のデータ領域に保存されるため、同じ PC・端末でもブラウザーを変更すると [ゲストID] が継承されず、別ユーザーになります。
ブラウザー内部のデータ保存領域(Cookie / Local Storage)がクリアされた場合
- ブラウザーの履歴や Web サイトデータを明示的にクリアするなどしてデータ保存領域が削除されると、別ユーザーになります。
- iOS や Android などの OS アップデートを行うとデータ保存領域がクリアされる場合があり、別ユーザーになる可能性があります。
- ブラウザーアプリのバージョンアップを行う場合、アップデートの内容次第でデータ保存領域がクリアされる場合があり、別ユーザーになる可能性があります。
[メンバーID] 使用時の挙動
[会員ID連携] したユーザーでは、この識別子が使われます。
[メンバーID] は、導入サイトで発番する ID です。
デバイスやブラウザが異なっていても、同一の [メンバーID] が使われれば同じユーザーとしてカウントされます。
[ユーザーID] と [ゲストID]、[メンバーID] の関係
[会員ID連携] について
[会員ID連携] について、詳しくは以下の記事をご参照ください。
会員ID連携(簡易連携)
※ Developer Hub に遷移します。
ユーザー作成率について
[ユーザー作成率] は、サイトに来訪ユーザーに対して Sprocket で [ユーザーID] を発番する比率です。
[ユーザー作成率] を変更することで、接客対象となるユーザーの比率が変わります。接客対象ユーザーには [ユーザーID] が付与されますが、それ以外のユーザーには [ユーザーID] が付与されず、行動データの計測も行われません。
例えば、月間のユニークユーザー数が100万人のサイトでユーザー作成率を50%に設定すると、毎月50万人が接客対象となります。
ユーザー作成率を確認する
サイドメニューの [タグ情報] にアクセスして、[ユーザー作成率] の表示内容を確認します。
読み方は以下の通りです。
- 利用しない:ユーザー作成率 100%(全てのユーザーで接客する)
- それ以外:ユーザー作成率が数字で表示されます
ユーザー作成率を変更する
ユーザー作成率の変更は Sprocket 側での作業が必要となります。ユーザー作成率は、小数点第二位まで指定可能です。
ただし、シナリオの途中でユーザー作成率を変更すると、接客が中断されたり、分析に問題が発生したりする可能性があります。
ユーザー作成率の変更については、担当コンサルタントにご相談ください。