[ステップ分析]は、そのパターンで表示されたステップに対してユーザーがどのような反応をしたかの内訳を分析する機能です。例えば「次のステップに進んだ人」「×をクリックして閉じた人」「何もしなかった人」といった行動の内訳を分析することで、そのステップによってどのようにユーザーの行動を変えたのかを深掘りして推測できます。
Sprocket管理画面の[ステップ分析]と同等の機能ですが、Sprocket Insightsでは「その行動を取った後、次に何をしたのか」というもう一段階深いデータを分析可能です。
表示データの切り替え方法
画面上部にあるメニューから[シナリオ名]と[フェーズ名]を選択します。[集計期間]は、フェーズを選択すれば自然と期間が絞り込まれるため、通常は設定する必要はありません。「フェーズ内における特定の期間」に絞り込みたい場合は、任意の期間を設定します。
[表示する深さ]も、通常は変更する必要はありません。複雑にステップが分岐するシナリオで選択肢が表示しきれない場合は[表示する深さ]の数値を増やすとより細かいステップや選択肢まで表示されるようになります。
ステップの一覧
上部の表では、パターンごとのステップの一覧が表示されます。まずは対象セッション数とKGI/KPI達成率などを見て、それぞれのステップがどれくらい表示されていて、どれくらいの成果を出しているのかのイメージをつかみましょう。
その後に「このステップの成果が高いのはなぜか?」「このステップの行動率が極端に低いのはなぜか?」と問いを立てて、詳細な分析へと進みます。
各ステップの遷移と成果
下部の表では、ステップ内に複数あるそれぞれの選択肢に対する行動の内訳を確認できます。「nondisplay」は非表示パターンを表します。
ステップの階層が浅い順から、黄→緑→青→紫→赤 と色が変化します。列の並び替えをして表が崩れた場合は、ページリロードをすれば元に戻すことができます。
まずは緑色の項目の対象セッションに着目するのがおすすめです。どのボタンが押されているのか、×ボタンを押して閉じた人がどれくらいいるのかを確認し、表示したステップがユーザーにどのように受け止められているのかを推測します。
ステップ内行動の考え方は、Sprocket管理画面の[ステップ分析]のヘルプも参考にしてください。
その選択肢の後のPV/行動を確認する
Sprocket Insightsの[ステップ分析]では、そのステップの後に何をしたのかというもう一段階深掘りした分析を行えます。
上部のメニューで[終了後のPVを表示する]と[終了後の行動を表示する]を[Yes]に設定して右上の更新ボタンをクリックします。
すると、先ほどの緑色の項目(それぞれの選択肢)の下に、次に取った行動とPV(閲覧したページ)が上位5つずつ表示されます。
例えば、同じ「×を押して閉じた」という選択をしたユーザーでも、その後すぐに離脱しているのか、別のページを見ているのかでユーザーの体験は大きく異なります。「なぜその行動を取ったのか」「×を押したユーザーが本当に見たかった情報は何なのか」を推測することで、シナリオのリンクやクリエイティブを改善するためのヒントを得られます。
このように、ステップ内の行動の内訳とさらに次に取った行動を分析することで、ユーザーの心理や体験をより深く分析することが可能です。